北海道新聞 2017年4月12日号
「バクテリア ひび修復 今夏から受注」
コンクリート製品製造の會澤高圧コンクリート(苫小牧)は11日、バクテリアの力でコンクリートのひび割れを修復する新技術を導入し、今夏から受注を始めると発表した。技術を持つオランダのベンチャー企業と昨年6月に国内での独占販売契約を結んでおり、建設会社は公共事業を発注する官公庁に売り込む。
新技術は、バクテリアが水や栄養分を取り込み、コンクリートと同じ成分の炭酸カルシウムを作る機能を応用する。古くなった建物や橋などのコンクリートの表面にバクテリアの胞子を含んだ特殊な液体を吹き付けるなどして、ひび割れを解消する。最大0.8ミリの幅のひび割れに対応でき、樹脂などを注入する従来の方法と比べて手間がかからないのが売りという。
建設会社などからの発注を受けて、會澤高圧コンクリートが補修作業を行う形を想定しており、将来的にはバクテリアの胞子を含んだ生コンクリートの販売も目指す。施工料は今後詰める。
同社は「古くなったコンクリートを補修する需要は今後伸びる。事業を発展させたい」としている。
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