コンクリート技士・コンクリート主任技士

コンクリート技士、コンクリート主任技士は公益社団法人 日本コンクリート工学会(JCI)が認定する民間資格です。問われる知識の幅は広く、コンクリート材料から構造、主任技士ではコンクリートプラントの運営までが出題範囲に含まれます。

コンクリート製造に関わる業種の方のほか、建設業、コンサルタント、自治体など様々な人が毎年数多く受験する資格です。

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1.  資格の概要

コンクリート技士、コンクリート主任技士試験はコンクリートの製造、施工等に携わっている技術者の資格を認定して技術の向上を図るとともに、コンクリートに対する信頼性を高め、建設産業の進歩・発展に寄与することを目的として創設されました。

創設は昭和45年度と古く、普及・向上をめざして昭和59年度から登録研修制度を新設しています。

主催は公益社団法人 日本コンクリート工学会(JCI)です。

2.  資格の評価

コンクリート技士およびコンクリート主任技士は、下記にある各技術書内で表現される「技術者」として規定されています。

国土交通省:土木工事共通仕様書等

⇒「コンクリートの製造、施工、試験、検査および管理などの技術的業務を実施する能力のある技術者」と規定

土木学会「コンクリート標準仕様書」 および

日本建築学会「建築工事標準仕様書JASS5鉄筋コンクリート工事」

⇒「コンクリート構造物の施工に関して十分な知識および経験を有する専門技術者」と規定

3.  認定階級~技士と主任技士

コンクリート技士:

「コンクリートの製造、施工、配(調)合設計、試験、検査、管理および設計など、日常の技術的業務を実施する能力のある技術者」

コンクリート主任技士:

「コンクリート技士の能力に加え、研究および指導などを実施する能力のある高度の技術を持った技術者」

とされます。

4.  有資格者数

2017年4月1日現在

コンクリート技士 44,818名

コンクリート主任技士 10,415名

です。

※公益社団法人 日本コンクリート工学会

5.  出題形式

コンクリート技士は、選択式、○×式です。

コンクリート主任技士は、選択式、記述式です。

6.  受験者数と合格率

コンクリート技士は約9000名が受験し、合格率は28%程度です。

またコンクリート主任技士は約3000名が受験し、合格率は13%程度です。

7.  受験日程

受験票の販売は例年7月上旬~8月末

試験日は11月下旬です。

※年により変わりますので、注意しましょう

7.  まとめ

コンクリート技士、コンクリート主任技士は、コンクリート業界では有名で歴史のある資格です。

取得することでコンクリートに関わる技術書で「技術者」として規定されるものとして認められます。

受験階級は技士と主任技士があります。

技士は選択式と○×であり比較的受験しやすい出題形式です。

それに比べ、主任技士は選択式と記述式で、高レベルです。

合格率もグッとさがりますが、それだけ認められた資格と位置づけられるでしょう。

コンクリートに携わるなら、その知識や技術を証明するために受験するのがよい資格と言えるでしょう。

※参考引用:http://www.jci-net.or.jp/j/exam/gishi/index.html

公益社団法人 日本コンクリート工学会

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