初心者でもできる!生コンクリートの作り方(DIY)

最近よくDIYを耳にするようになったと思いますが、コンクリートを自分で作るのはちょっと難しそうと思っている方もいると思います。ただ、生コン工場に頼むと品質は保証されますが、その分費用もかかります。庭の外構などコンクリートを少量しか使用しないのならDIYで挑戦して見ませんか?

ここでは、初めての方でもコンクリートが作れるよう、必要な道具や材料、作り方などを説明します。

1. 生コンクリート作りに使う材料と道具

コンクリートを作る時に使用する材料は、「セメント」、「水」、「砂」、「砂利」です。これらを練り混ぜるとコンクリートになり、固まる前の状態を生コンクリート(以下、生コン)と専門用語では呼びます。

今は、これらの材料は近くのホームセンターなどで簡単に入手できます。価格はセメント(ポルトランドセメント1袋10㎏)で400~500円、砂と砂利(1袋20㎏)は200~400円程度です。

次に生コン作りに必要な道具は以下になります。

・左官用練り舟(箱型の容器)

材料を練り混ぜるための強固な容器。容量にもよりますが価格は1,000~3,000円(40~80L)程度です。

・練り混ぜスコップ

コンクリートを練り混ぜるためのスコップ。種類は、小練スコップだと先幅が小さく練り混ぜに最適です。価格は、2,000~3,000円程度です。

・工事用一輪車(深型)

練り混ぜた生コンを運ぶ場合に使用しますが、練り船の代用としても使用ができます。価格は、3,000~8,000円程度です。

・バケツ(20L程度)

材料の計量用や練り混ぜた少量の生コンを運ぶために使用します。価格は、2,000円前後です。

・左官コテ

生コンの表面を平らにするために使用します。価格は、300~500円程度のもので十分です。

2. 生コンクリートの作り方(DIY)

実際にコンクリートを作って行きたいと思いますが、最初に検討しなければならないのは、使用する量です。多く作り過ぎてしまうと処分するのに手間と費用が発生してしまいます。また、大量の生コンを使用する場合は、自分で練るには体力的にも厳しいので、生コン会社に運搬してもらう方がよいです。

生コンの量を以下の図で説明します。

上記の図の土間のような箇所に、生コンを使用する場合の使用量を計算して見ます。一般的に生コンの量は、m3の単位を用いるのが基本です。

生コン使用量=1.5m×0.8m×0.07m=0.084m3

1m3=1000Lなので、使用する容量は、84Lになります。

生コン工場は、最低量が0.5m3(500L)からの運搬になるところが多く、少ない量ですとプラス空積み料(運賃保証)もかかりますので、84L程度の量ならDIYの方が経済的にもお得です。

ここからは、実際に生コンを作って行きたいと思います。

まず、作業する前にはゴム手袋(又は軍手)は必須です!特にセメントは強いアルカリ性のため、長時間セメントが手に付いていると荒れてしまいます。プロの業者は素手でやっている方もいますが、素人にはお勧めしませんので作業している間はマスクと合わせて着用するようにしましょう!

続いて材料の割合を考えます。割合は容積で、セメント1:水1.5~1.8:砂3:砂利3が目安になります。ここで、極端に砂の量を多くしないで下さい。何故かと言うと、砂の量を多くすると生コンが硬くなるので、その分水を多く使うことになるからです。生コンの強度(強さ)はセメント重量に対する水の割合で決まるので、水を多くすると強度が下がってしまいます。通常水の量は、セメント重量の60~50%くらいで設定しています。

生コンの量を計算した後は、その結果から使用する材料を上記の割合から計算します。先ほどの土間の84Lを例に算出しますが、計算で細かく数値を出すところまでは使用する骨材の状態にもよるのであまり現実的ではありません。バケツの内側に付いている目盛りを使って、おおよその量で練り混ぜて問題ないと思います。

計算例 セメント1:水1.8:砂3:砂利3を加算すると1+1.8+3+3なので8.8になります。ここで、84Lを8.8で割ると9.55Lになりますが、容量が少なくならないように小数点以下を切り上げて10Lで計算して、以下の結果とします。

セメント10L、水18L、砂30L、砂利30L = 88L

ここから、いよいよ材料を練り混ぜていきます。 1回に練り混ぜる量は、使用する練り舟の半分くらいが練り混ぜている時に材料をこぼさないで良いと思います。

まず、モルタルを作ります。セメントと砂を練り船の中でよく練り混ぜて、その後水を入れていきます。ここで、水は一気に全部入れないで少しずつ投入していき作業しやすい硬さになったら一度ストップします。そして、砂利を入れて練り混ぜていきますが、砂利を入れると水分が吸われ硬くなると思いますので、残っている水を足して微調整して下さい。

硬さの目安は、土間などの水平部分には少し柔らかめにして、傾斜のある部分には少し硬めにすると作業がしやすくなります。

最後にコテ仕上げですが、まず生コンをスコップなどで流し込んでいきます。この時、ある程度スコップで隙間を埋めるように「ゴシゴシ」突き刺すよう入れていきます。そして、コテで浮いている砂利を押し込むように「タプタプ」させて押し込み、表面を均していきます。

数時間すると表面に余分な水が浮いてきますので、そのままにせず適切に取り除いてもう一度コテで均すと密実で綺麗な表面になります。

3. コンクリートミキサーを使う場合の作り方

コンクリートミキサーは、材料を投入するだけで40~80Lの容量を自動で練り混ぜくれるとても便利な機械で、価格は容量によって様々ですが、おおよそ30,000~50,000円程です。

練り混ぜ方法は、手練りと一緒で最初にモルタルを作ってから砂利を投入して練り混ぜます。

しかし、頻繁にコンクリートを作る場合などは1台あっても良いと思いますが、使用後のミキサー洗浄やその洗浄した水の処理が大変なので、ご家庭で使用するのはあまりお勧めしません。

4. 夏場と冬場の注意点

夏場の生コンは、硬くなる時間が早くなるので作業性が落ちます。最後のコテ均しが大変になり、また、表面が急激に乾燥してしまいひび割れの原因ともなるので極力直射日光が当たらないよう日陰を作ってあげましょう!そして翌日以降、固まっているのを確認したら2~3日くらいはひび割れ防止対策としてコンクリートに散水をしてあげると良いです。

逆に冬場は、硬くなるまでの時間が遅くなり表面の余分な水の浮きも多くなるため、作業時間が長くなります。また、外気温がマイナスになる時期は、保温養生などで2~3日間くらいはコンクリートがマイナスにならないようにしなければなりませんので、手間と費用が必要以上に発生してしまいます。

5. 作りすぎた生コンクリートの処理方法

作りすぎた生コンを処理するには、産業廃棄物扱いになり処理費用が発生しますので注意して下さい。庭先でレンガや平板など他に使用できるところがあれば有効活用して下さい。無ければ庭石として埋めてしまう方法もあります。

また、生コンは強アルカリなので、道具を洗った水も中和しないで直接下水に流してはいけません。庭の支障なさそうな場所に穴を掘って、水で極力薄めてから流して下さい。決してアスファルトの上では洗わないよう注意して下さい。乾いたら白く跡が残ってしまいます。

6. まとめ

DIYでは少し縁遠く感じていた生コンも簡単に作れてしまうことが分かっていただけたかと思います。確かにプロが配合設計して施工したものではないので、少し表面がボコボコしたり穴が開いたりしてしまうかも知れません。しかし、それもDIYの醍醐味ではないかと思います。一度挑戦して見てはいかがでしょうか。