土がむき出しのままの庭は、雑草が生えたり、雨が降ればドロドロとぬかるんだり、何かと困ることがありませんか?そんなときはぜひコンクリート舗装に挑戦してみましょう。

コンクリート舗装のメリットは、何といっても耐久性が高いことが挙げられます。DIYは少し難しいと感じるかもしれませんが、その後メンテナンスフリーで過ごせること間違いなしです。

ここでは自分で出来るコンクリート舗装工事のポイントと手順を紹介します。

1. 下準備

まずコンクリートで舗装したい面積とコンクリートの厚みを決めましょう。これは、上を人が歩く程度なのか、自家用車を駐車するのか、物置を設置するのかなど、どれくらいの重さがかかるかによって決まります。

一般的には基礎砕石10~15cm、コンクリート厚みは10cm以上が目安とされています。

人しか通らない場合は基礎砕石10cm、コンクリート5~7cm程度でも大丈夫でしょう。

2. 必要な材料

コンクリート舗装に必要な材料は、コンクリートの下に敷く基礎石と、コンクリートの原材料である「セメント」「砂」「砂利」「水」です。これらを練り混ぜて「生コン」を作ります。

2-1. 基礎砕石

自宅の庭の土質が良く、締まっている場合は直接地面の上にコンクリートを舗装することもできますが、粘土のように柔らかい土であれば砕石を敷くことをお勧めします。

基礎砕石を10cm敷く場合は、1m2当たり0.1m3必要です。砕石の比重は1.7~2.0なので、重さは約170~200kg。

ホームセンターで販売している砕石は1袋20kg入が多いので、1m2あたり8~10袋必要ということになります。量が多く運ぶのが大変な場合は、地元の砕石業者に依頼して配達してもらうと良いでしょう。

2-2. 生コンクリート材料

セメント・砂・砂利はホームセンターなどで1袋数百円から購入できます。
それぞれの必要量は、まず使用する生コンの量から計算します。
1m2に10cmの厚さでコンクリートを敷く場合に必要な生コンの量は0.1m3です。

1m3=1000Lなので、使用する容量は100Lになります。
必要な生コンの量がわかったら、セメント・砂・砂利の量を計算します。基本的な生コンの配合はセメント1:水1.5~1.8:砂3:砂利3です。

詳しくはセメントの袋に書いてある作り方も参照してください。

なお、余った生コンを処分するには手間も費用もかかります。必ず必要量を計算し、作り過ぎには注意しましょう。

3. 必要な道具

使う道具は次のとおりです。他の物で代用できるものもありますが、家の補修や庭のガーデニングでも使えますので、1つ用意しておくと便利です。

3-1. 軍手またはゴム手袋、マスク、ゴーグル

コンクリートは超アルカリ性のため、素手で扱うと非常に手が荒れます。必ず用意しましょう。セメントの粉じんが舞うこともありますのでマスクやゴーグルがあると安心です。

3-2. コンクリートを混ぜる練り舟(トロ箱・トロ舟)

左官用のプラスチック製の桶です。練るのが少量ならバケツなどでも代用できますが、たくさん混ぜるときにはあると便利です。

ガーデニング用の土を混ぜたり、庭道具を洗う際にも使えます。

3-3. バケツ(20L程度)

材料の計量や、練り混ぜた生コンを運ぶときなどに使用します。

3-4. 工事用一輪車(深型)

練り混ぜた生コンを運びます。練り舟の代わりにも使えます。

3-5. スコップ

コンクリートを混ぜるときは、先の尖っていない角スコップが使いやすいでしょう。

3-6. 左官鍬

コンクリートを混ぜるには農作業用の鍬やスコップでも代用できますが、左官用鍬の方が混ぜるのに適した形をしていますので、効率よく作業ができます。

3-7. 左官コテ

生コンの表面を平らにするために使用します。

3-8. ワイヤーメッシュ・結束線

コンクリートを敷きたい面積に合わせてメッシュと呼ばれる金網を敷き詰めます。メッシュ同士は結束線で固定します。

コンクリートの中にワイヤーメッシュを入れることで、亀裂やひび割れを防ぐことができます。

3-9. ワイヤーカッター

ワイヤーメッシュを必要なサイズにカットするときに使います。

3-10. 木枠用の木材

木枠は生コンクリートが固まるまでの間、外に漏れだすのを防ぎます。

4. 施工手順

施工の手順は次のとおりです。前日までに準備できることもありますが、生コンを練ってから表面仕上げまでは時間勝負です。段取りよく進めましょう。

4-1. 土の掘削

仕上がりの高さに合わせて地面を掘削します。基礎石が10cm、コンクリートの厚さが10cmの場合は20cm掘り下げ、平らに整地しておきます。必要に応じて雨水が溜まらないように勾配を付けましょう。

また、雑草が生えている場合は抜いておきます。

4-2. 基礎砕石を敷き詰める

コンクリート舗装後の地盤沈下と施工面を均一にするため基礎石を敷き詰め、転圧をします。基礎がしっかりしていないとコンクリートで舗装したときに空洞が出来てしまい、長期的にはヒビ割れやでこぼこの原因となります。

狭い面積なら自分の足で踏み固める方法もありますが、ランマーなどの転圧器具を使用すると効率が良いでしょう。今はホームセンターや工具レンタル会社でレンタルできますので検討してみてください。

4-3. 型枠の設置

施工する形状に合わせて型枠を設置します。

4-4. ワイヤーメッシュの設置

必要な大きさに合わせてカットしたメッシュを設置します。メッシュ同士は結束線で留めてずれを防ぎます。

メッシュはコンクリートの厚さの真ん中当たりに来るように、石などを使って高さを調整してください。

4-5. 生コンクリートの練り合わせ

  • 1回に練る量は、使用する練り容器の半分くらいの量にします。練り合わせ中に手間取らないよう、セメント・砂・砂利・水はぞれぞれ必要な量をあらかじめ計っておきます。
  • まずモルタルを作ります。容器にセメントと砂を入れ、鍬やスコップを使ってよく混ぜます。
  • 水を少しずつ加え、程良い硬さになるまで混ぜます。
  • 砂利を加えます。砂利を入れると水分が吸われて硬くなりますので残りの水を加えてさらに練り混ぜます。
  • コンクリートを水平に均したい場合は少し柔らかめにすると作業がしやすくなります。逆に、傾斜のある場所に使用する場合は、少し固めに仕上げると良いでしょう。

4-6. コンクリート打設

回りの地面に高さを合わせながら端からコンクリートを敷いて均していきます。ワイヤーメッシュがずれたり沈まないように注意しましょう。

4-7. 表面仕上げ

最終的な仕上げは左官コテを使い、コンクリート表面を均していきます。

表面がツルツルだと滑って危険なため、コンクリートが少し乾いてからハケなどで表面をなでるように擦る「ハケ引き」という仕上げ方法があります。ハケ跡のザラザラが滑り止めとなり安全性が高まります。

表面仕上げには他にもコンクリートが完全に乾く前に砂や砂利をまぶして滑り止めにしたり、タイルを並べてお洒落に演出する方法などがあります。

4-8. 養生と型枠の取り外し

養生とは生コンクリートを流し込んでから、必要な強度を得るまでの間コンクリートを管理することです。コンクリートは1~3日で表面は固まりますが、十分な強度を得るにはさらに数日かかります。

その間、雨や風にさらされないようブルーシートで覆うと良いでしょう。また、周りにも養生中とわかるように貼り紙をして、誤って足跡を付けたり車が入り込むのを防いでください。

コンクリートが完全に乾き固まったら型枠を取り外します。

5. 施工の注意点

コンクリート工事は時間勝負です。生コンが固まる前に打設・仕上げ作業を終わらせなくてはなりません。

時間が経ってしまったコンクリートを均そうとすると、表面がガサガサになってしまいます。施工面積が広い場合は1人でやらず応援を頼んだほうが無難です。

人数分の必要な道具を揃え、段取りを確認をしてから生コンを練りましょう。

6. まとめ

コンクリートは耐久性が高い分、失敗したときのやり直しが難しいことがありますので、最初は小規模なDIYから試してみる事をおすすめします。

全てを自分で行うのが大変な場合は、堀削工程は業者に依頼する、生コンクリートは生コン工場から運んでもらうなど、一部だけプロの手をお借りするのも一つの方法です。

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