デザインコンクリートとは?種類・施工例・価格など基本情報を解説します

見た目を石や岩、レンガ風にオシャレにデザインしたコンクリートの総称デザインコンクリートと言います。テーマパークや映画などで採用されて知られるようになり、今では色々な種類の技術があり、一般住宅や商業施設、街路や公共施設などで実績があります。お施主様や設計者がイメージする空間や建物の世界観をつくることができるコンクリート技術です。

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1. デザインコンクリートの種類

デザインコンクリートでは、スタンプコンクリートが代表的ですが、用途によって色々な技術があります。デザインコンクリートの種類と特徴を紹介いたします。

1-1. スタンプコンクート

スタンプコンクリートは、アメリカで生まれ、テーマパークなどに採用されています。現在は、住宅や街並みに世界観を造る工法として、一番ポピュラーな方法となっています。どのように見た目をつくっているかというと自然石などは用いないでコンクリート表面を直接成型しています。そのため、耐久性も高く、日々のメンテナンスは簡単で、きれいな状態を保つことができます。

1-2. スタンプウォール

スタンプウォールは、スタンプコンクリートが床や地面であるのに対し、同様の技術で壁面にデザインする技術です。どのような壁材や形状でも美しい模様をつくることができ、住宅の外壁、門柱、花壇などを思い通りにイメージに造ることができます。

1-3. モルタル造形

モルタル造形は、大型のテーマパーク、ショッピングモールなどに見られるヨーロッパの街並みや芸術的な外壁や店舗内装などを実現する工法です。まるで彫刻のような壁面や柱を造形したり、本格的な石積み壁を表現したり、店舗の内装などでコンセプトイメージを表現できる画期的な彫刻工法です。

1-4. ペーパーコンクリート

ペーパーコンクリートは、マンションなどのエントランスや公共施設、歩道などにも適している工法です。スタンプコンクリートに比べ、比較的フラットな仕上がりという特徴がある為、周囲の景観にマッチする美しい見た目でありながら、通行などの妨げにならないメリットがあります。

1-5. スプレーコンクリート

スプレーコンクリートは、既存のコンクリート床に薄層のモルタルを吹き付ける工法です。リフォームを行う時にデザイン型紙を使用して美しい外観を作り出します。滑りにくい特徴もあります。また、通常のコンクリートより圧縮強度が高く、老朽化したコンクリートの補修も兼ねて、美しく生まれ変わります。

2. デザインコンクリートの施工例

デザインコンクリートの施工方法は、工法によりそれぞれ違いがあります。いくつかの工法の施工例を紹介します。

2-1. スタンプコンクリート

ステップ1:コンクリート打設~打設した後生コンを平坦に均します。

ステップ2:スタンプハードナ-散布~コンクリート表面を均一に均します。

ステップ3:リリーサー散布~噴霧器を使用して施工面にリリースオイルを散布します。

ステップ4:型押し~ゴムマットの型を使って、コンクリートの締まり具合を見ながらタイミングよくスタンプ(型押し)作業を行います。

ステップ5:リリースオイルにリリースパンダ―を混入し、噴霧器で散布します。

ステップ6:4~5日間養生して、硬化後に洗浄剤等で洗浄・調整します。

ステップ7:仕上げ~シーラーを塗布して耐久性を上げます。

2-2. モルタル造形

ステップ1:3Dパースの製作~デザインを3Dでイメージパースにします。

ステップ2:下地工事~下地の骨組となる鉄筋を溶接して配置する。

ステップ3:モルタルによる造形~下地、骨組にモルタルを塗り、デザインを形にする。

ステップ4:仕上げ~削る、彫るなどの調整をして、塗装する。

2-3. ペーパーコンクリート

ステップ1:コンクリート打設~打設後、コンクリート表面を平たんに均します。

ステップ2:ペーパーテンプレート敷きこみ~紙状のペーパーテンプレート(型紙)を敷きます。

ステップ3:スタンプハードナー散布~強化着色材を均一に散布し、トンボなどで均します。

ステップ4:リリースオイル塗布~リリースオイルを噴霧器又は、ローラー刷毛などで均一に散布します。

ステップ5:型押し~タンパーによりテクスチャマットを押し、コンクリート表面に模様を施します。

ステップ6:テンプレート除去~噴霧器で着色済みのリリースオイルで色を付け、仕上げ面を傷つけないようにペーパーテンプレートを取り除きます。

ステップ7:洗浄~コンクリート硬化後に洗浄剤でリリースオイルを洗いながら色調整をします。

ステップ8:スタンプコート塗布~トップコートを均一に塗布して仕上げます。

3. デザインコンクリートの設計価格例

モルタル造形のように造形するものにより大きく価格が変わるものもありますが、スタンプコンクリートやペーパーコンクリートなど設計価格がおおよそ設定されているものもあります。

3-1. スタンプコンクリート設計価格

30㎡=9,000円/㎡ ,50㎡=8,000円/㎡ ,100㎡=7,000円/㎡

※打設費、生コン費用は別途。

3-2. スタンプウォール設計価格

30㎡=15,000円/㎡,50㎡=13,500円/㎡,100㎡=12,000円/㎡ (塗厚7~10m/m)

30㎡=17,300円/㎡,50㎡=15,500円/㎡,100㎡=13,800円/㎡ (塗厚20m/m)

※下地調整別途。

3-3. ペーパーコンクリート設計価格

30㎡=9,500円/㎡ ,50㎡=9,000円/㎡ ,100㎡=8,500円/㎡

※下地調整別途。

4. まとめ

デザインコンクリートは、アメリカでは一般的ですが、日本では増えてきたとはいえまだまだ一般的だとは言えません。しかし、無機質なコンクリートに立体的な造形や着色により美しい世界を造ることができるデザインコンクリートは、住環境、街並みの環境、施設などの景観をより美しくして、人々の暮らしが豊かになる技術として今後広がりを見せていくと考えられます。住宅建設をお考えの方、マンションオーナーの方、設計者の方、街の景観を考える方、ぜひ採用を検討してみてはいかがでしょうか。

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