コンクリート塀のひび割れ(亀裂)と補修方法

塀は、人や動物の侵入を防いだり、隣地との境界を明確にしたり、プライバシーを守るための目隠しや防火・防音対策など様々な理由で作られます。その塀の材料には、木材・石材・れんが・コンクリート・コンクリートブロックなど色々あり、数種類の材料を組合せて使用することもあります。その中で、コンクリート塀やコンクリートブロック塀は、他の材料にて作られた塀より、耐久性・耐火性に優れています。

1. コンクリート塀とブロック塀の違いとは?

1-1 コンクリート塀

現場にて型枠を作り、そこにコンクリートを流し込む現場打ちコンクリートにて一体的に作る塀です。強度があり、型枠の加工によって形状を自在にすることが出来て、見た目で高級感を感じることも出来ます。

1-2 ブロック塀

コンクリートブロックを組積して作る塀です。通常、ブロックと目地の間に鉄筋を入れて、補強コンクリートブロック塀とします。

景観を考慮して、タイル・吹き付け・塗り壁仕上げとすることが出来て、ブロック自体にも仕上げを施した化粧ブロックを用いることも出来ます。また、コンクリート塀より工期が短く比較的手軽だといえます。

ブロック塀は、塀の高さや厚さ等、法令により決められた基準があります。

2. コンクリート塀とブロック塀のひび割れ(亀裂)の原因

耐久性に優れているコンクリート塀とブロック塀ですが、コンクリート材料のため、ひび割れを生じる場合があります。ひび割れを放置してしまうとその隙間から雨水が入り込み、中の鉄筋を錆びやすくしてしまったり、凍結融解によるコンクリートの剥がれを起こし、安全を確保する強度を保つことが出来なくなります。

コンクリート塀は、現場打ちコンクリートのため、コンクリートの乾燥収縮や沈下によるひび割れ、コールドジョイントが原因のひび割れなどが発生する可能性があり、コンクリートの配合計画・施工計画をしっかり立てる必要があります。

一方、ブロック塀は、あらかじめ工場にて制作されたコンクリート製品を使用するため、その製品自体のひび割れの発生は少なく、車の接触や地盤沈下などによる外力が原因となることが多いです。

3. コンクリート塀とブロック塀それぞれの補修方法

コンクリート塀のひび割れの補修方法は、通常のコンクリートの補修と同様に発生原因やひび割れ幅から必要な補修方法を選択します。代表的な工法として、微細なひび割れ(0.2㎜程度以下)の場合には、表面被覆材・防水材・目地材などを塗布する「被覆工法」、エポキシ樹脂・アクリル樹脂・セメント系・ポリマーセメント系などの注入材料を注射器のような冶具を使用してひび割れ部に注入する「注入工法」、比較的大きなひび割れ(0.5㎜程度以上)に適したコンクリートをカットしてから補修材を充填する「充填工法」があります。

ブロック塀のひび割れも同様の補修方法となりますが、ブロックが欠けてしまった場合には、少しの欠けであればモルタルにて修復することも出来ますが、欠けが大きい場合にはブロック自体を交換しましょう。

4. まとめ

コンクリート塀やブロック塀は、他の材料にて作られた塀より、耐久性に優れていますが、鉄筋が錆びてしまうと強度が失われてしまい、見栄えを良く補修をしたとしても地震や外力などで最悪、倒壊する可能性があります。

ひび割れを発見したときには、出来るだけ早めに対策を行ない、鉄筋の腐食が確認された場合には、専門業者に相談してください。