週刊ブロック通信 第2941号 2017年6月12日号

「ミャンマーに製品工場 會澤高圧コンクリート 合弁でODA参画」

會澤高圧コンクリート(本社、北海道苫小牧市若草町3-1-4、社長=會澤祥弘氏)は、ミャンマーに進出する。4年ほど前から合弁会社の設立に向けて準備を進めていた。

現地の建材商社タイガーサプライ(ヤンゴン市、社長=トゥラ・スェ・ミン氏)、総合建設コンサルタントの復建調査設計(広島市、社長=小田秀樹氏)と5月9日、現地で合弁契約を締結し新会社を設立。今月からヤンゴン市郊外でコンクリート製品の設計製造販売を開始した。

合弁会社の名称はアイザワミャンマー(AIZAWA MYANMAR Co.,Ltd)で資本金は100万米ドル(約1億1000万円)。會澤高圧コンクリートは海外事業持株会社アイザワコンクリートインターナショナルホールディングス(シンガポール)を通じて出資し、出資比率はタイガーサプライ50%、復建調査設計30%、アイザワコンクリートインターナショナルHD20%。資本の半数を握るタイガーサプライが販売と経営管理を担当、會澤高圧コンクリートが製品設計と製造を担当する。また90年代半ばにミャンマーに進出し、現地に施工部隊を有する復建調査設計は主に大型製品の施工管理を担当する。

工場従業員100人程度を採用し、初年度は約1万トンの生産を計画。第一弾として日本のODAで大規模開発が進むティラワ地区の港湾整備に、大型側溝等の製品を納入することが決まっている。さらにヤンゴンから首都ネピドーを経由し商業都市のマンドレーまでを結ぶ鉄道整備事業に参画し、コンクリート製枕木や大型ボックスカルバート等を供給する予定。ODA以外にミャンマー政府発注事業の受注も目指す。

ミャンマーは近年急速な経済成長を遂げているがインフラ整備は遅れ気味。このため港湾や鉄道を中心にインフラ整備を急ピッチで進めている。アイザワミャンマーは、建設現場の生産性向上に寄与するコンクリート製品の需要を取り込み、日本のODA(政府開発援助)で上位を占めるミャンマーに顧客基盤を築きたい考え。

會澤祥弘社長はミャンマー進出について「現地で混和剤の販売等で強力な顧客網を持つタイガー、日本勢では最も古い対ミャンマー進出の歴史を持つ復建という最高のパートナーに出会えた。プレキャスト製品の供給はもとより、現場の用途に合わせた構造設計にも対応できる強味を打ち出し、ミャンマーの大型インフラ整備でプレキャスト採用の実績を着実に積み上げていく」としている。

會澤高圧コンクリートの平成29年3月期決算(単体)は、売上高166億8700万円、営業利益7億6200万円。海外拠点はロシア、中国、モンゴルなど5カ国に展開している。

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