週刊ブロック通信№2988号 2018730日号

バジリスクを初施工 駐車場ひび割れ補修

會澤高圧コンクリート(本社、苫小牧市若草町3-1-4、社長=會澤祥弘氏)はこのほど、バイオ技術を用いた自己治癒コンクリート「バジリスクER7」の国内発となる試験施工を行った。

バジリスクはオランダで開発された、バクテリアの代謝活動を利用したコンクリートのひび割れ自己治癒システム。バクテリアの餌となる乳酸カルシウムを特殊なマイクロカプセルに封入し、コンクリートに混ぜ込む。この状態ではバクテリアは休眠状態だが、コンクリートが劣化し、ひび割れの隙間から雨や空気が侵入するとバクテリアが目覚め、活動を開始。餌となる乳酸カルシウムを食べ、代わりにコンクリートの主成分である炭酸カルシウムを排出し、ひび割れを埋める。ひび割れが埋まり、コンクリートの内部が乾燥状態になると、バクテリアは自分を殻に包んで再び休眠状態となる。

バクテリアは200年間休眠状態で生き続けることができ、長期間にわたり実質メンテナンスフリーのひび割れ自己治癒システムが持続する。用途や使い方に合わせて液体補修材ER7、補修モルタルMR3、自己治癒コンクリート材料HA3つのラインアップを揃えた。

今回試験施工を行ったER7は液体型のひび割れ補修剤で、A剤・B剤の2種類の粉体材料を温水で溶解して使用する。バクテリアはA剤に入っている栄養分と酸素を消費し、炭酸カルシウムを生成。生成した炭酸カルシウムが、ひび割れ細孔内部に沈積して内部を埋める仕組み。床面等に発生した最大0.6mmまでのひび割れによる漏水の補修に適している。

ひび割れ表面にA剤を十分吹き付け浸透させ、そこにB剤を拭きかける。A剤とB剤が接触するとゲルが生成されて、ひび割れを皮覆。乾燥によりバクテリアが休眠するのを防ぐ。コンクリート表面に残ったゲルは約24時間後にスクレーパーやタワシで取り除く。

試験施工では駐車場の床面に発生したひび割れを修復するため、ER7を施工。バクテリア効果でひび割れ箇所の漏水補修効果が確認できたことから、同じ駐車場内の別現場でも追加でER7が採用された。

出典:週刊ブロック通信№2988号 2018730日号

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