週刊ブロック通信 第3024号 2019年2月4日号

會澤高圧が3DP出展
ロボデックス 圧倒的な施工速度

第3回ロボデックス・ロボット開発活用展(主催・リードエグジビジョンジャパン)が1月16日から19日まで、東京ビッグサイトで開催された。同展には220社が出展し、最新の産業ロボットやサービスロボットをはじめ、ロボット開発・製造に必要な技術や製品などを一堂に展示した。

コンクリート製品関連では、會澤高圧コンクリート(本社、北海道苫小牧市若草町3-1-4、社長=會澤祥弘氏)が、3Dコンクリートプリンターの技術を紹介した。

會澤高圧コンクリートは昨年、オランダから3Dコンクリートプリンターを導入。国内の使用環境に最適なモルタルの配合やコントロールについて検討を進める一方、インドをはじめとする新興国市場への3Dコンクリートプリンティングの導入を念頭に、高精度で合理的な積層造形の実現に向けた技術開発を進めている。

会場では3Dプリンターで造形したオブジェを展示。また大型LEDビジョンを使い、型枠を使わずに美しい曲線を作り上げていく3Dコンクリートプリンターの圧倒的な施工スピード感や、3Dプリントロボットが施工する近未来の建設現場を美しい映像で紹介し、3Dコンクリートプリンティングという世界の最前線で技術開発に取り組む同社の姿を来場者に伝えた。

同社によるとミキサーに検討を加えた結果、モルタル詰りなどを起こさずスムーズに大型の造形ができるレベルに到達。高さ2.6m程度の曲線形状の壁が50分程度で積層できるという。当面は展示用オブジェや荷重があまりかからない構造物などへの適用を目指す一方、造形物の強度の検証や技術研究を進める考え。繊維補強コンクリートで強度の向上を図ることや、埋設型枠としての活用も視野に入れている。

この他にも会場には様々な大きさや用途のロボットが並び、深刻な人手不足対策としてロボットに対する期待が高い事を印象付けた。またアシストスーツの出展も目立った。アシストスーツのブースは、各社とも試着希望者が順番待ちをするほどの人気で、実際にビールケースを持ち上げるなどしてパワースーツの効果を確認した。アシストスーツはバッテリー式が主流だが、中にはダイドー(大阪府)が出展した「TASKAR1.0」のように、腕をある程度の高さまで上げるとガスの反力が働いて腕の負荷が軽減され、長時間の上向き作業が可能になる電力不要の製品もあった。

出典:週刊ブロック通信 第3024号 2019年2月4日号

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