日経コンストラクション №705 2019年7月8日号
設計・施工を刷新する建設3Dプリンター
會澤高圧コンクリート 3Dプリンターでインドにトイレ
會澤高圧コンクリート(北海道苫小牧市)は、オランダのCybe Construction(サイビー・コンストラクション)との技術交流を基に、3Dプリンターの活用に乗り出す。
同社は18年9月、ABB(スイス)の大型ロボットアームとサイビー・コンストラクションのコントローラーを組み合わせた、セメント系材料の大型3Dプリンターを導入。これまで、様々な造形テストを行い、性能の見極めや架台の洗い出しを進めてきた。今後は、実現場への適用段階に移るという。
同社の會澤祥弘社長によれば、計画しているのは、インドを舞台としたバイオトイレの普及事業への活用だ。同国はトイレ事情が悪く、衛生問題が深刻化している。そこで、NGO(非政府組織)に協力する形で、下水施設が不要なバイオトイレの設置を提案した。3Dプリンターはハウジングの建設を担う。
「社会貢献を通じて、3Dプリンターの有用性を発信していきたい」と、會澤社長は抱負を語る。
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